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ゴミ屋敷・汚部屋

マンションの隣人がゴミ屋敷だったら?自分にも及ぶリスクと注意点

こんにちは、関西の片付け専門会社・えびす堂の高田です。えびす堂では関西一円でゴミ屋敷・汚部屋の片付けや遺品整理などを行っています。

「マンションの隣の部屋がゴミ屋敷になっているかもしれない」

「隣の部屋からゴミの臭いが漏れてきている」

このような状況に直面すると、どうやって対処したらいいのか戸惑ってしまう人がほとんどではないでしょうか。

マンションの中の一室がゴミ屋敷になってしまうと、隣人や周囲の住民にも影響を及ぼし、マンション全体の住環境が悪化してしまいます。悪臭や害虫がマンション全体に広がりやすくなるので、近隣トラブルや資産価値の低下といった深刻な問題に繋がる可能性もあります。

この記事では、マンションの部屋がゴミ屋敷になる具体的なリスクや原因と、問題解決に向けた対処方法を紹介します。

マンションの隣の部屋がゴミ屋敷になった場合の3つのリスク

マンション内の1つの部屋がゴミ屋敷になると、隣の部屋や上下階の部屋の住環境も悪化してしまいます。自分の住んでいる部屋の隣の部屋がゴミ屋敷になってしまった場合に、どんなリスクがあるのかを知っておきましょう。

悪臭や害虫の影響が自分の部屋にも及んでしまう

隣の部屋がゴミ屋敷化すると、悪臭や害虫が自分の部屋にも及び、日常生活に深刻な影響を与えます

ゴミの腐敗臭が廊下や共有スペースを通じて広がり、窓や換気口を閉めていても完全に遮断することは難しく、不快な臭いが部屋の中に入り込んでしまうことがあります。

さらに、悪臭に引き寄せられるようにゴキブリやハエ、ダニといった害虫が発生し、排水管や換気ダクトを通じて隣の部屋から侵入することもあります。マンションは部屋同士が近いため、一度害虫が発生するとすぐに広がり、自分の部屋でも同様の被害を受けるリスクが高まります。

こうした悪臭や害虫の被害は、日々の生活をストレスにさらし、安心して暮らせる環境を奪ってしまいます。

居住者とのトラブルに巻き込まれる可能性がある

隣の部屋がゴミ屋敷になると、住民トラブルに巻き込まれる恐れがあります

悪臭や害虫の被害が続くと、他の住民が不満を抱き、共用スペースや廊下で不満を口にする場面もでてくるはずです。感情的になった住民が直接ゴミ屋敷の住人に抗議し、言い争いに発展することもあります。こうした状況が頻繁に発生してしまうと、家にいても気が休まらず、精神的な負担になってしまいます。

マンションではエレベーターや廊下などの共用部で住民同士が会う機会もあるので、些細なやり取りが大きなトラブルに発展する可能性があります。たとえ自分が直接関与していなくても、口論や口喧嘩の声が聞こえてきたり、何か事件のようなものが発生しそうな環境になってしまうと大きなストレスになります。

マンション全体が火災になるリスクが上がる

ゴミ屋敷は出火するリスクが普通の部屋よりも高いです

例えば、コンセント周りにたまったホコリがショートする「トラッキング現象」や、重い物が乗った電気コードからの発火、ストーブ付近の可燃物へ引火などが起こりやすいです。

また、ゴミ屋敷はものがたくさんある分、火災が広がるスピードも早いです。そのため、隣の部屋のゴミ屋敷で火災が発生すると、マンション全体に被害が広がりやすいと言えます。マンションは部屋が隣接しているため、一度火が広がると上下階や共用スペースに延焼し、大規模火災に発展する恐れがあります。

火災が発生すれば、消火活動で自室が水浸しになることもあります。煙は瞬く間に広がり、火元から離れた部屋でも命の危険があります。

マンションの一室がゴミ屋敷になった場合の注意点

マンションの一室がゴミ屋敷になってしまった場合、実は問題を解決するのは予想より大変です。時間がかかったり、さらに問題が深刻になる可能性が高いのです。解決に向けて動く上で、どんな注意点があるのかを説明します。

部屋のゴミを居住者以外が勝手に捨てることはできない

マンションの部屋の中にあるゴミは、居住者専用の「専有部分」にあるもののため、居住者の所有物になります。他人が勝手に片付けたり処分したりすることはできません。専有部分の管理は居住者にのみ認められており、無断で立ち入ると「住居侵入罪」に該当する恐れがあります。

また、ベランダや玄関前などの共用部分にあるゴミであっても、他人が勝手に片付ける行為は法律違反になることがあります。片付けるためには法的手続きを取る必要があるのです。大量のゴミや異臭、害虫被害があると感情的になりがちですが、冷静な対処が重要です。

問題を解決するためにはマンションの管理組合や管理会社を通じて対応する必要があります。勝手にゴミを処分してしまったりすると、トラブルが長期化する恐れがあるため冷静な対応を心がけましょう。

居住者に部屋を退去してもらうためには時間がかかる

ゴミ屋敷の問題が発生すると「すぐに居住者を退去させられないのか」と思う人もいるでしょう。しかし、不動産会社の立場からであっても、住人をすぐに強制的に退去させることはできません。退去を求めるためには、裁判所を通した法的手続きが必要で、根気と時間がかかります

強制退去を求めるには「賃貸借契約解除通知書」を裁判所に認めてもらう必要があります。この通知書を認めてもらうためには、不動産会社の立場から何度も注意・指導を行った記録が必要になります。そして、何度も注意・指導をした上で、状況が改善されなかったということを示す必要があるのです。

裁判所が妥当と判断しない場合、申し立てが却下されることもあるため、確実な証拠が必要です。これらの手続きには時間がかかり、退去まで数年かかることもあります。

無断で住居に立ち入ったり、強引に片付けを迫ると「住居侵入罪」や「脅迫罪」に問われる恐れがあるので注意が必要です。

問題を放置しておくとマンションの資産価値が落ちる

マンション内にゴミ屋敷の部屋があると、建物全体の資産価値が下がるリスクがあります

悪臭や害虫がマンション全体の他の部屋にも広がるためです。賃貸で部屋を貸し出している立場の場合は、空室の増加による家賃収入の減少につながります。

分譲マンションを所有しているのであれば、売却が困難になったり、売却の価格が下がるリスクもあるのです。特に口コミやインターネット上で悪評が広がると、「問題のあるマンション」と見なされ、物件全体の印象が悪化します。

その結果、家賃の引き下げなしでは入居者が集まらず、管理状態が悪化する悪循環に陥ることがあります。この状態が続けばさらに資産価値が低下し、不動産のオーナーにとって大きな損失になります。

また、ゴミ屋敷の部屋は原状回復が難しい場合が多く、清掃や修繕に高額な費用がかかることもあります。床や壁が傷み、簡単な清掃では対処できないためです。

マンションの部屋がゴミ屋敷になりやすい理由

ゴミ屋敷の片付けを業者に依頼する人は、一軒家よりもマンションの人の方が多いです。マンションに住んでいる人の数が一軒家よりも多いということもありますが、マンションの部屋が一軒家に比べてゴミ屋敷になりやすい理由がいくつかあるのです。主な理由を3つご紹介します。

マンションで決められたゴミ出しの時間に間に合わない

マンションでは独自のゴミ出しルールが設けられている場合があります。特に、ゴミ出しができる時間帯に制限があるマンションが多いです。よくあるのは「夜のゴミ出し禁止」「ゴミ出しは朝9時まで」といったものです。

ゴミ出しができる時間帯が朝に限られると、夜勤や不規則な生活の人は対応が難しくなることがあります。ゴミ出しの時間帯に部屋を留守にしていたり、寝ていることが多い人の場合は、マンションに住んでいるが故にゴミをため込みやすくなります。

また、ゴミの集積所が遠いようなマンションでも、ゴミ出しを先延ばしにしてしまう人もいます。

ゴミ出しの時間が決められていないマンションでは特に問題になりませんが、決められているマンションも多いのです。そのようなマンションではゴミ屋敷が生まれやすいです

昔にくらべてマンション内の近所付き合いが減少している

現代のマンションでは、住民同士の交流が減り、部屋の異変に気づかれにくくなっています。

以前は近所同士で「少し様子がおかしい」「ゴミがたまっている」などの変化に気づき、声をかけ合うこともありました。しかし、共働き世帯や単身世帯の増加で、挨拶や世間話をする機会が減り、生活が孤立しやすい環境になっています。

誰にも相談できず、ゴミを抱え込んで悪化させるケースも増えています。さらに、周囲の目がなければ「誰も見ていないから大丈夫」という気持ちになり、片付けを後回しにすることもあります。

カーテンをずっとしめたままのアパートも増えています。このような部屋では、ゴミが溜まっていても周囲の人に気づかれないので、ゴミ屋敷になりやすいのです。

マンションに一人で暮らす老人が増えている

高齢者の単身世帯は増加傾向にあり、これもゴミ屋敷問題の一因とされています。総務省の「ごみ屋敷に関する調査報告書」によると、65歳以上の高齢者の4人に1人が単身世帯です。

マンションで一人暮らしをしている高齢者がゴミ屋敷になりやすい主な要因は次の通りです。

  • 体力の衰えでゴミ出しが負担になる
  • 孤立によるセルフネグレクトの悪化
  • 支援不足で生活状況が見過ごされる

高齢になると体力が衰え、ゴミを決まった時間に捨てることが難しくなり、特にマンションの高層階ではゴミ袋を運ぶのが困難です。家族や近隣住民との交流が減少することで孤立し、片付けの意欲を失うセルフネグレクト(自己放棄)に陥るケースもあります。さらに、子ども世帯が遠方に住んでいる場合、親の生活状況を把握しづらく、気づいたときには部屋がゴミであふれていることもあります。

マンションの隣人がゴミ屋敷で困った時の相談先

ここまででご説明した通り、マンション内のゴミ屋敷問題は直接居住者と話をして解決するのが難しい場合もあるデリケートな問題です。マンション内でゴミ屋敷問題が起きた場合に、誰に相談をしたらいいのかわからずに困ってしまう人も多いのではないでしょうか。

隣の部屋がゴミ屋敷になってしまった場合に相談するべきところをご紹介します。

マンションのオーナーに相談する

マンション内でゴミ屋敷問題が発生した場合、まずはオーナーや管理会社に相談するのが効果的です。ゴミ屋敷の住人に直接苦情を入れるとトラブルに発展しやすいため、第三者に間に入ってもらう方が安全です。

相談する際は「異臭が部屋に流れ込んでいる」「共用スペースにゴミが散乱している」など、具体的な被害を説明しましょう。「高齢のためゴミ出しが負担になっている」「長期の不在が原因かもしれない」といった情報も共有すると、対策がスムーズになります。

また、マンションの管理組合は共用部分の維持管理や住民間のトラブル対応も担うため、組合に相談するのも効果的です。注意喚起を行うことで、住民全体に問題を知らせる効果があります。

自治体の窓口に相談する

ゴミ屋敷問題が発生した場合、自治体の窓口への相談も有効です

自治体によっては「ゴミ屋敷条例」という条例を制定し、ゴミ屋敷問題解決に前向きに取り組んでいる場合があります。そのような自治体では、窓口でゴミ屋敷の被害を受けていることの相談に乗ってもらえる可能性が高いです。

自治体の職員がゴミ屋敷の居住者に指導や勧告を入れてくれる場合があります。ただし、すぐにゴミ屋敷が解消するような直接的な介入を自治体がすることはあまりないので、その点は認識しておきましょう。

条例がなくても相談できる自治体もあるため問い合わせをしてみるといいでしょう。

マンションのゴミ屋敷を片付ける方法

汚部屋の片付け業者に依頼できるサービス内容

マンションのゴミ屋敷を片付けるためには、基本的には居住者に部屋を片付けてもらうしかありません。

不動産会社や管理会社経由での注意勧告を受けて、居住者が自分でゴミ屋敷を片付けるのであれば、それがいちばんでしょう。

しかし、部屋をゴミ屋敷にしてしまった人は、何か精神的もしくは身体的に問題を抱えてしまっているケースが多いです。なかなか一人で片付けが進むということは少ないと思っておいた方がいいでしょう。

居住者が自分で片付けできない場合、業者を利用してもらう方法が確実です。業者に頼む際の費用は基本的に居住者本人が負担する必要があります。

不動産のオーナーの立場から、居住者に業者の紹介や提案をして、片付けのためのアクションをとってもらうことがおすすめです。

マンションのゴミ屋敷にお困りの方は「えびす堂」におまかせ

えびす堂|関西密着の丁寧・誠実なサービスが売り

マンション内のゴミ屋敷問題は、放置すると悪臭や害虫発生などにつながり、隣人や住民全体に悪影響を与えます。マンション内の他の居住者が関与するのは難しく、基本的にはゴミ屋敷の居住者本人が問題解決に向けてアクションをする必要があります。

わたしたちえびす堂はゴミ屋敷片付けの専門業者です。マンションの中のゴミ屋敷の片付けのために業者をお探しであれば、ぜひ一度わたしたちにご相談ください。相談・見積もりは無料、もちろん見積もりだけでも大歓迎です。お急ぎであれば、最短即日でゴミ屋敷の片付けに対応いたします。

また、料金の分割払いにも対応しているので、まとまったお金が手元にない人であってもご依頼可能です。予算の関係で他の業者で断られてしまった場合でも、まずはお気軽にご相談くださいませ。

お問い合わせは以下のリンクより年中無休365日受け付けています。

【お問い合わせはこちら】分割払い可能!関西のゴミ屋敷・汚部屋清掃のことならえびす堂へ

この記事の執筆者

髙田 了輔(たかだ りょうすけ)

株式会社えびす堂 代表取締役。2015年の創業以来、大阪・堺を中心とした関西エリアでゴミ屋敷清掃、遺品整理、不用品回収などの事業に取り組む。モットーは『人と地域社会に笑顔を』。過去の実績数は3,000件以上、リピーターのお客様も数多く、地域に密着して信頼できるサービスを提供している。

作業は専門スタッフが丁寧にいたします。
女性スタッフも在籍なので一人暮らしの
女性も安心してご相談ください。